obnizを使用した麦おやつあげマシンの製作
平日の昼間、家族全員が家を留守にしていると、麦をお世話する人がいなくなってしまいます。ということはお昼時間に麦がとても楽しみにしているおやつが食べられないということになります。それでは可哀そう!ということで、遠隔操作によりおやつをあげることが出来る仕組み、名付けて「麦おやつあげマシン」を製作しました。
まずは必要な機器をネットで購入しました。一番の肝となるのは右端のobniz Boardです。そして真ん中がサーボモーター、一番左はobniz Boardとサーボモーターを接続するためのジャンパワイヤです。価格はその時々ですが、だいたい7,000~8,000円程度で揃えられると思います。
obniz boardを使うとJavaScriptによって簡単にサーボモーターをコントロールできます。Webプログラミングを少しかじったことがある人なら簡単に操作できるのが最大のポイントです。また、Wi-Fiに接続できますから遠隔地からWeb画面経由でリモート操作も簡単に実現できます。
おやつを入れておく容器は、ダイソーにあった透明なプラスチックのケースを使用しました。蓋の部分に多少の引っ掛かりがありますが、やすりで削ってパカパカと開くように軽く改造します。
この容器の両サイドにドリルで穴をあけ、ホーマックで購入したアクリルのボルトを取り付けます。さらに容器の底部分はアクリルカッターでカットして取っぱらいました。マシンに設置する際は蓋側を下にしてセットします。
マシンのベースは家に余っていた板を使用。この板に各種パーツをネジやボンドで取り付けます。
おやつを入れる容器の取付位置を定位置に固定できるよう、木片をボンドで接着してガイドを製作しました。ここの位置決めをしっかりしないと、サーボモーターのアームで容器の蓋を毎回良い感じに押さえれなくなります。
サーボモーターのアームはこんな感じで下の蓋を押さえます。アームが動くことで蓋の支えがなくなり、パカッと蓋が開いておやつが放出されるわけです。このサーボモーターは思いのほか小さいので木に固定するのに手間取りましたが、ストックしてある部品の中から適当な金属の小さいパーツを使ってなんとか固定しました。金属だと曲げることで位置調整ができるので便利です。
動作の様子はこちら。
obnize Boardの電源はUSB給電なので、ホーマックで購入してきた電源タップを板に取り付け、そこにダイソーのUSB電源アダプターを刺して接続しています。
試しに容器におやつを少し入れてみた状態。この容器は接着等はしておらず置いているだけなので、取り外しておやつを入れてセットしたり、取り外して洗浄したりできます。
この状態だと上からモロ見えなので、おやつをセットした後はダイソーで購入したプラスチックの小物入れを上に被せます。容器の下にある透明な囲いはおやつが散らばらないようにするものですが、A4のクリアファイルを適当に丸めて固定しています(それでも多少おやつが散らばりますが・・・)。
このサーボモーターを動作させるためのプログラムですが、obnizの管理コンソール上からサンプルプログラムやネットで誰かが公開しているプログラムをコピってちょっと改造し、ダウンロードすれば出来上がります。私の場合は前々から借りているレンタルサーバにHTMLファイルを設置したので、インターネット経由でどこからでも麦におやつをあげることが出来ます。ただ、勝手に誰かにおやつをあげられても困るので、basic認証をかけてます。
実際におやつあげマシンを操作する画面。普段は職場のパソコンからアクセスして毎日おやつをあげてます。もちろんスマホからもアクセス・操作可能。
実際におやつをあげてみた様子はこちら。
これでいつでも簡単に麦におやつをあげられるようになりました。すでに数か月稼働させていますが、毎日、順調に働いてくれています。
ちなみに、夜など使わない間はUSBケーブルをアダプタから抜いて電源を切ってます。毎朝、USBケーブルをアダプタに挿すというのが日課になっています。